【オンライン英会話】英会話レッスン受講の心得(実践編)
2024年9月27日
本記事は英語学習における英会話レッスンの意識すべき目的や効果的な活用方法をいくつかのSLA(第二言語習得理論)の研究論文に基づき、出来るだけ分かりやすくまとめたものです。
本記事は「理論編」の後編となります「実践編」の記事となっておりますので、もし理論編も見てみたいという方は、是非下記からご覧ください。
英会話トレーニングの際の注意点
さて、まずは英会話レッスンを行う際に持って頂きたい基本的な心構えを下記にまとめていきたいと思います。
①完璧主義をやめること
これが最も重要です。繰り返しになりましが、英会話トレーニングにおいて自分の話す英文が完璧である必要はありません。まずは気付き、学び、そして試してみる。それを繰り返すことにより、段々と自動化(英語脳)されていきます。
上級者を除きですが、言語学習において完璧主義になって良いことは1つもないと断言できます。自動化出来るようにたくさん量をこなしていきましょう。
②継続的・定期的に行うこと
これも重要項目です。
土日が休みだから土日に数レッスンまとめて受講し、平日は週1~2回の受講をベースにする。や、3ヵ月やっては半年辞めて、また3ヵ月やって、など間が空きすぎるのも良くありません。
言語学習は繰り返し触れることにより少しずつ定着していきますので、細く長く、コツコツ続けることが非常に重要です。
英会話をよく筋トレに例えることがありますが、
仮に筋トレを週1~2回、1回30分でやったとします。
筋肉はつきますか?恐らくほとんど変わらないと思います。(筋量が落ちることもなければ、増えることもなさそうです)
では、毎日30分だとどうでしょうか。(部位を変えながら)
筋肉は少しずつついていき、筋量が増えていきます。
では、毎日3ヵ月続けた筋トレを止め、3ヵ月何もやらなくなるとします。
筋量は逆に減っていきます。
英会話に話を戻すと、
・レッスンの頻度が週1~2回なら維持かもしくはほんの少しずつの成長
・レッスン頻度が週3~5回以上なら継続すれば少しずつ成長
・レッスンをぱったり止めてしまうと、逆に少しずつ錆びつきます。(海外生活が長い日本人が日本語を忘れてしまったりする感覚に近いです)
なので、繰り返しになりますが、定期的にかつ、長期的に続けましょう。
③楽しんでやること
なんだ、精神論か。。と思われるかもしれませんが非常に重要ですので触れます。
これは何事にも言えますが、やらなければいけないと思いながらやっている受講生と、日々楽しくこなしている受講生なら、同じだけの量をアウトプットしても結果として大きな差がつくことがよくあります。
何故この差が生まれるかというと、嫌々受講している人ほど受身で受講する傾向があり(先生頼り)、楽しくこなしている人ほど積極的に受講(自分から進んで話す・学ぶ)している人が多いからです。
断言できますが、受身でする学習ほど効果の薄い学習はありません。
これは英語に限らず、どの領域でもそうです。
自分がもし今、受身で受けているとしたら出来るだけ積極的に受講できるよう色々と意識を変えてみましょう。
英会話レッスンの具体的な活用方法
基本的には上記でお伝えした考え方を踏まえて、インプットと併用しながらアウトプットを長く続けていくことだけで良いですので細かい意識は特に必要ないのですが、カロリー高めで実施したい方もいると思うので、簡単に効果的な活用方法をまとめていきます。
【レッスンの予習編】
1.事前に質問への回答を英作文してみる
かなり効果的なレッスン予習になります。
MONEY ENGLISHのレッスンの場合でしたら、レッスン教材やディスカッションの質問文等も事前に確認することが出来ますので、
「この質問が来たら、どんな風な英語で回答しよう?」
という想定で自分の言いたいことを英語で書いてみましょう。
書けない英文は絶対にスピーキングでも使えません。
書けないのはおおよそ語彙・表現や文法構造の問題ですので、そこを調べながらしっかり伝わる英文を事前に書いて練習してみましょう。
(作った英文が伝わるかどうかは(受講生の場合は)コーチに聞けば気軽に答えてくれると思いますので、聴いてみましょう!)
2.レッスン直前に聞き流しを行う
スピーキング力の向上というのは、聴きとって理解できたものを真似して使ってみるという動作が基本です。
なので、レッスン前に自分が完璧に理解できるレベルの英文を10~15分程聞き流してみましょう。直前に聴いて取り入れたものは、英会話でも使えるようになりやすいですので、「聴いてインプット→真似してアウトプット」のルーティーンで行うのも良い方法です。
【レッスンの復習編】
1. レッスンで言えなかったことはメモして復習する
先ほどの話でもありましたが、
「気付き機能」により、自分が伝えられない概念があることに気付いた後、それをそのまま風化させてしまうのはあまりよくありません。
ですので、「あの文章が言えなかったな、、、」等、気付いたものは1レッスンにつき2~3個で構いませんので、単語・文章単位でメモをしておき、レッスンの後に調べたり、自分で英作文をして、出来た文章を音読する、のような復習ルーティーンを取り入れましょう。
2.レッスンで間違えて直された箇所を復習する
何度も間違えながら、自然と矯正されていくこともありますが、1,2回の指摘で正しい表現や文章が定着するのであればそれに越したことはありません。発音の指摘や文法、語彙の指摘など、指摘の種類は様々ですが、どこかにメモしておいて(受講生の場合はレッスン後のフィードバックを見返しましょう)、レッスン後も見返してみましょう。
声に出して(音読)を行う(予習・復習を通して)
もし教材を使って実施するレッスンであれば、使用教材の予習や復習もアウトプット前のインプットとしてお勧めですが、予習の際は黙々とやるのではなく、出来るだけ文章を音読したり、声を出しながら実施してみましょう。
復習も同じくです。
講師から受けた指摘を振り返ってみたりする際には出来れば単語や文章を声に出して何度か読みながら(音読)学習を行うことが効果的です。
まとめ
さて、「実践編」もまとめに入っていきたいと思います。
完璧主義になりすぎないこと
完璧な英語を話すことが目標ではなく、相手に伝わるように話せることが目標です。
・ネイティブはこう言わない
・丁寧な言い方を学びたい
・細かいニュアンスがあっているか気になってしまう
・正しい文法で話したい 等
のよくある意識は上級者以上が意識すべきポイントですので、
TOEIC850点未満、CEFR B2レベル未満の学習者はとにかく細かいことを気にせずたくさんアウトプットしましょう。
自分の学習スタイルに合わせて無理なく楽しく行う
もし時間がなかなか取りにくい方であれば、最低限のインプットと定期的なアウトプットで大丈夫です。無理に予習を完璧に終わらせられないとレッスンを受けたくない、等のお悩みも不要です。
逆に、時間に少し余裕がある場合は具体的な活用方法の中でも自分が取り組みやすいと感じるものを取り入れてみましょう。
以上、英会話レッスン受講の心得(理論編と実践編)と二部構成で長くお話してきましたが、疑問点・不明点等あれば、気軽にコーチに相談してみてください。(MONEY ENGLISH受講生の方は)
継続は力なりです。
インプットとアウトプットを良いバランスで取り入れながら、出来るだけ楽しんで受講してみましょう。
▼理論編の記事はこちらから▼